肌のターンオーバーを促進させる、シミを薄くする、ニキビを改善する効果が期待できる「レチノイド」ですが、人によっては皮剥けや赤みが出ることもあります。
「レチノイド反応が出るから使えない」「長い休みがないから反応が出ると困る」とレチノイドの使用を躊躇される方もいるのではないでしょうか。
レチノイド反応について知れば適切に使用することができるでしょう。
本記事ではレチノイド反応について、反応が起こる原因や対処方法について解説します。
肌のターンオーバーを促進させる、シミを薄くする、ニキビを改善する効果が期待できる「レチノイド」ですが、人によっては皮剥けや赤みが出ることもあります。
「レチノイド反応が出るから使えない」「長い休みがないから反応が出ると困る」とレチノイドの使用を躊躇される方もいるのではないでしょうか。
レチノイド反応について知れば適切に使用することができるでしょう。
本記事ではレチノイド反応について、反応が起こる原因や対処方法について解説します。
Contents
まずは「レチノイド」とはどういうものなのか説明していきます。
レチノイドはビタミンA誘導体のことで、ビタミンA誘導体のほか、ビタミンA(レチノール)を総称した名称です。私たちの体内にも存在する美容成分で、肌にみずみずしいハリとツヤをもたらす、美肌には不可欠な成分です。
ニキビ治療の先進国であるアメリカやカナダでは治療薬として認可されています。レチノールは日本では2017年にシワ改善に効果があると認められ、厚生労働省に認可されました。
一般的に市販されている化粧品に含まれる濃度は0.01%~0.3%程度のものが多いです。
医薬品は0.025%~0.1%程度のものが多く、0.05%を連日使用しても、体内のビタミンAレベルに変化はないとされています。
リノール酸レチノール、酢酸レチノール、プロピオン酸レチノール、パルミチン酸レチノール等の貯蔵型のレチノイドは、紫外線から肌を守ったり抗酸化作用を発揮することで細胞を守ることが知られてきて、近年では”守りのレチノイド”と呼ばれることもあります。
レチノイドにはおもに以下のような効果が期待できます。
肌表面に起きている肌トラブルに対して効果が期待できる成分ですが、効果が高い反面副作用が起こることもあるため、使用の際には注意が必要です。
レチノイドを使っていると、肌に以下のような症状が出ることがあります。
このような症状がレチノイド反応というもので、A反応とよばれることもあります。
症状が強い場合には、軽いヤケドをしたように赤く腫れてしまうこともあります。
レチノイドが不足していた肌に急激にビタミンAが浸透し、急速にターンオーバーが起こる結果、皮むけ・乾燥が起こります。
急速にターンオーバーが促進された結果、角質が剥がれて肌のバリア機能が弱まり、敏感になっているため起こる場合もあります。
また、レチノール反応は一時的な症状で、正常な肌の反応です。
反応が出るのは早い場合で数日から1週間で起こることが多いです。
レチノイド反応が出ている期間は短い方は数日程度、長いと4~6週間程度かかる人もいます。
肌がビタミンAに慣れるにつれて症状は落ち着いてきますが、使用して1~2週間が経過しても治まらない場合は使用頻度を下げたり濃度を低くして様子をみましょう。
皮剥けが起きても無理に剥がそうとせず、自然と剥がれるまで待つことが大切です。無理に剥がすとシミや色素沈着で残ってしなうことがあります
赤みや皮剥けが治まっても、乾燥やヒリヒリした感じが続くこともあるので、しっかり保湿することが大切です。
レチノイド反応はこんな人に出やすいです。
肌のバリア機能が低下していると起こりやすいため、いつもより肌が乾燥している時期や体調が悪い日などは使用開始を控えましょう。
いままで問題なく使用していた人でも、ホルモンバランスの変化によって反応が出ることもあります。
濃度の高いレチノイドほど反応が出やすいため、初めて使用する場合や肌に対して不安なことがある場合は、低い濃度から使用してくださ。
レチノイド反応が出るため使用を躊躇する方もいますが、しっかり対策をしておけば症状が軽くすむこともあります。
レチノイドは使用を続けることで肌が慣れるので、徐々に反応は治まってきます。
初めて使用する場合は低い濃度から始めてみましょう。
レチノイド配合の化粧品は0.3%以下のものが多いですが、0.1%以下から始めることをおすすめします。
レチノイドを使用すると、一時的に肌のバリア機能が低下するため敏感になってしまいます。
外部からの刺激にも弱くなるため保湿はしっかりしましょう。
乾燥すると赤みやかゆみが強く出ることもあるため、保湿力が高いセラミドやナイアシンアミド成分配合の乳液やクリームがおすすめです。
日焼けは肌が黒くなるだけでなく、肌にダメージを与えて乾燥しやすくなっています。
レチノイドの使用前から日焼け止めで紫外線対策をし、日焼けをしないように徹底しましょう。
始めのうちは週2回の夜だけなど、少ない回数から始めて徐々に肌に慣れさせていきましょう。
レチノイド反応の症状は後から出てくるため、様子を見ながら使用する日数を増やしてみてください。
レチノイドを使用する前は、ピーリングやレーザーなど肌に負担のかかるような施術はしないでください。
施術後はお肌がキレイになるため問題ないように感じますが、途中からレチノイド反応が出ることもあるので、施術から日数を空けて使用しましょう。
一般的な医薬部外品の化粧品に配合されているレチノイドの濃度は低いため誰でも使用できますが、以下のような人は使用を控えてください。
レチノイドを使用することで症状が悪化することもあります。
使用を検討している方は医療機関で相談することを推奨します。
レチノイド反応についてご紹介しました。
あらゆる肌トラブルの改善が期待でいる反面、使用方法に注意しないと副反応が起こるため、レチノイド反応が起こる理由や対策方法を知ることが大切です。
ビタミンAは徐々に肌に慣れていく成分なので、長期的なスキンケアとして継続することをおすすめします。
自分に合った化粧品の種類や濃度、使用方法で美しい肌を目指していきましょう。
平成7年4月~平成10年3月 私立東大寺学園
平成12年4月~平成14年3月 東京大学教養学部理科三類
平成18年 東京大学医学部医学科卒業
平成23年 三鷹はなふさ皮膚科 開設
平成26年 新座はなふさ皮膚科 開設
平成27年 国分寺はなふさ皮膚科 開設
平成28年 久我山はなふさ皮膚科 開設
平成29年 志木はなふさ皮膚科 開設
令和 2年 はなふさ皮膚科 大宮院 開設
令和 2年 はなふさ皮膚科 形成外科 朝霞台院 開設
令和 3年 はなふさ皮膚科 池袋院 開設
令和 4年 はなふさ皮膚科 新宿院 開設
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