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ビタミンBの「パンテノール」「ナイアシンアミド」とは?

美肌のために摂取したいビタミンBですが、全部で8種類ありまとめてビタミンB群と呼んでいます。

中でも注目したいのがビタミンB5の「パンテノール」と、ビタミンB3の「ナイアシンアミド」です。

潤いのあるお肌、美白を目指したい方には欠かせない成分です。

本記事ではパンテノールとナイアシンアミドについて、それぞれの働きや特徴、スキンケアで得られる効果についてご紹介します。

パンテノールとは?

パンテノールは「プロビタミンB」ともよばれているビタミンB群の一種です。

パンテノールはパントテン酸のアルコール誘導体で体内に吸収されるとパントテン酸に変化します。

パンテノールは、パントテン酸よりも安定に優れているため、スキンケア用品やヘアケア用品、ドリンク剤や目薬など身近な製品に配合されています。

パンテノールの働き

  • 保湿・・・肌の水分を保持してハリ・潤いのある肌に
  • 肌荒れを改善・・・乱れたターンオーバーを正常にし、健康な肌へ
  • 組織の修復を促進する・・・傷の治癒をサポート
  • 抗炎症作用・・・炎症を和らげ、赤みを軽減
  • ニキビの改善・・・皮脂分泌を抑制し、ニキビを改善・予防

パンテノールは浸透しやすく保湿効果があるため、肌荒れや小ジワを予防する効果にも優れています。

肌や髪、爪などダメージを受けやすい部位の補修効果もあるため、指先や毛先まできれいに保ちたい方には欠かせない成分です。

パンテノールで期待できるスキンケアの効果

パンテノールは浸透力が高く皮膚や髪の内部でパントテン酸に変換され、保湿効果を発揮します。

パントテン酸に変換されることによって白血球細胞に働きかけ、抗炎症作用を持つことが知られている成分です。

肌に塗布することで潤いを与えて内側からハリと弾力のある肌にし、さらに皮膚細胞を活性化する働きによって肌ダメージも修復します。

肌のかゆみや赤みを抑えたり、ニキビの症状を和らげる効果も期待できるでしょう。

特にホルモンバランスの乱れからできやすい大人ニキビですが、ニキビの一因としてパントテン酸が関連することが分かっているため、大人ニキビを予防する働きもあります。

パンテノールが不足すると

パンテノールが不足すると保湿力が弱まるため、肌のバリア機能を低下させてしまいます。

乾燥しやすくなるので、小ジワやシミができやすくなる、潤いを失ってくすみやすくなるなどの肌トラブルを招きやすくなります。

また、抗炎症作用もあるため、不足することで肌の赤みやかゆみが出ることも考えられます。

パンテノールにはバリア機能の強化や抗炎症作用、強力な保湿効果があるため、日常的に摂り入れたい成分です。

ナイアシンアミドとは?

ナイアシンアミドとはビタミンB3のことで、「ニコチン酸アミド」ともよばれる水溶性ビタミンです。

食べ物ではきのこ類や鶏肉、サンマ、カツオなどから摂取できるほかに、体内でも合成される成分です。

ニコチン酸アミドは2007年に医薬部外品美白有効成分として厚生労働省より承認され、2018年に医薬部外品シワ改善有効成分として承認されたことで、注目を集めています。

これまではシワ改善をサポートする成分は脂溶性でクリームタイプが主流でしたが、ナイアシンアミドは水溶性のため、化粧水や乳液など様々なタイプの化粧品に配合されています。

ナイアシンアミドの働き

  • メラニンの生成を抑制・・・シミやそばかすを予防
  • コラーゲンを生成を促進・・・シワの改善、内側からハリと弾力のある肌に
  • セラミドの生成を助ける・・・保湿効果をアップし、潤いとツヤのある肌に
  • 抗酸化・・・肌の酸化を防ぎ、エイジングケア効果
  • 皮脂分泌を抑制・・・毛穴詰まりやニキビの予防・改善

紫外線に当たると肌が黒くなりシミやそばかすが生成されますが、ナイアシンアミドはシミやそばかすの原因となるメラニンの生成を抑制することができます。

ターンオーバーが乱れ、古い角質が溜まってしまうことで毛穴詰まりやニキビができやすくなりますが、ナイアシンアミドは皮脂分泌を抑制して正常化し、毛穴詰まりを軽減する働きがあります。

ナイアシンアミドで期待できるスキンケアの効果

アシンアミドの美容面での効果は、おもにシワの改善と美白効果が期待できるため、アンチエイジングには欠かせない成分です。

ナイアシンアミドは化粧品や医薬部外品に用いられているので、様々なスキンケアアイテムに使用されています。

刺激の少ない成分なので、肌の状態に配慮せず一年中使用できる成分です。

ナイアシンアミドはセラミドやコラーゲンの生成を促し、保湿効果が高いながらも皮脂分泌のバランスをコントロールします。

そのため、Tゾーンは脂っぽいけどUゾーンはカサつきやすいという肌質の方も使用しやすいでしょう。

ナイアシンアミドが不足すると

セラミドの生成をサポートして肌に潤いを与え、コラーゲンを生成して皮膚の真皮にある細胞を助ける役割があるため、不足すると乾燥してお肌がガサついたり、潤いやハリを失うなどの肌トラブルを招く原因にもなります。

ナイアシンアミドは厚生労働省が承認した有効成分なため、副作用がなく刺激性が少ないため肌質を問わず使用できる成分です。

クリープタイプでは気になる部分のピンポイントでの使用になりますが、化粧水や乳液、美容液は顔全体に使えるので、毎日のお手入れに取り入れやすいでしょう。

まとめ

ビタミンBのパンテノールとナイアシンアミドについてご紹介しました。

どちらの成分も健康的な肌作り、アンチエイジングには欠かせない成分です。それぞれの働きや特徴を知ることで、自分に合った成分や化粧品がわかるでしょう。

化粧品によっては2種類の成分がどちらも配合されているものもあります。

お肌のお悩みや目的に合わせて、パンテノール、ナイアシンアミドが配合された化粧品を使用してみてはいかがでしょうか。

医師監修はなふさ皮膚科 理事長 花房 火月

花房火月 With Dr.

平成7年4月~平成10年3月 私立東大寺学園

平成12年4月~平成14年3月 東京大学教養学部理科三類

平成18年 東京大学医学部医学科卒業

平成23年 三鷹はなふさ皮膚科 開設

平成26年 新座はなふさ皮膚科 開設

平成27年 国分寺はなふさ皮膚科 開設

平成28年 久我山はなふさ皮膚科 開設

平成29年 志木はなふさ皮膚科 開設

令和 2年 はなふさ皮膚科 大宮院 開設

令和 2年 はなふさ皮膚科 形成外科 朝霞台院 開設

令和 3年 はなふさ皮膚科 池袋院 開設

令和 4年 はなふさ皮膚科 新宿院 開設

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